プロオーディオ・テクノロジー分野における世界屈指のプロバイダーであるd&b audiotechnikは本日、Solid State Logic社との技術統合パートナーシップを発表。イマーシブ・サウンドシステムd&b SoundscapeをSSL Liveコンソールのエコシステムに統合することにより、同コンソールのユーザーインターフェイスとワークフロー内でSoundscapeに特化したコントロールが可能になります。この統合の結果、ユーザーは、En-SceneおよびEn-Spaceソフトウェアモジュールを実行しているd&b DS100 Signal Engineにあるd&b Soundscapeオブジェクトパラメータを、コンソールサーフェスから直接操作できるようになります。
Soundscape Controlは、発表されたばかりのSSL Liveソフトウェア・バージョン5.2が動作するすべてのSSL Liveコンソールと互換設計されているので、ユーザーは全てのSSL Liveコンソールでこれらの機能のメリットを生かすことができます。
この技術統合により、コンソールチャンネルを非常に柔軟にSoundscape / DS100インプットに割り当てること、あるいは4つのマッピング領域すべてにわたる座標設定が可能になります。
イマーシブビジネス部門担当VPのアル・マッキナは以下のように語ります。「SSLとd&b audiotechnikのコラボレーションにより、さらに多くの音楽制作に関わるユーザーがスぺ―シャル・オーディオの非常に大きな可能性を探求できるようになりました。SSLユーザーは、優れたライブサウンドコンソールの直感的なワークフローの長所を生かしながら、d&b Soundscapeの革新的なパワーを活用することができます。こうしたワークフローの最適化により、ライブサウンドのエキスパートは、忘れられない瞬間をオーディエンスのために作り出すためにより多くの時間を費やせるようになります」
SSL V5.2ソフトウェアでは「リハーサルとレコーダー」機能が大幅に強化されました。ここには複数のスイッチンググループ、柔軟なルーティング、オーバーライドロック機能などが含まれます。自由に割り当て可能な8つのスイッチンググループは、複数の楽器グループ、あるいは同じショーファイル内の異なるアクトを管理するために使用することが可能です。その結果、迅速な比較を行うことで、非常にダイナミックなリハーサルが可能になります。
Solid State Logic (SSL) の製品管理ディレクターであるトム・ノウルズ氏は次のようにコメントしています。「最新のソフトウェアアップデート、V5.2では、主要領域におけるSSL Live制作プラットフォームの機能が強化されています。ツアー、イベント、宗教施設が次世代のイマーシブ・ラウドスピーカー・システムで聴衆の体験を向上させる中、Solid State Logicは、その分野で確固としたプレゼンスと技術を持つパートナーをサポートすることを重視しています。d&bの『Soundscape』システムのコントロールを統合して、SSL Liveコンソールのオペレーターエクスペリエンスをさらに向上できることを嬉しく思っています」