ドイツのオーディオ&オーディオソリューション企業d&bは本日、サービスを中心とした新しい組織、d&b solutions GmbH & Co. KGを設立しました。この新会社の設立により、d&bは、お客様にその総合的な専門知識を、プロジェクト開発に始まり、製造、システムプランニング、設置、メンテナンスにいたるまで、包括的に提供できるようになりました。この発表は、英国を拠点とするAV総合プロバイダー、SFLグループの買収というニュースを伴い、d&bの新事業の力強いスタートを裏付けるものです。
d&b solutionsは、ハイレベルのサービス、会場にぴったりの完全実装、そして様々な制作ソリューションをお客様に提供していきます。この新企業、d&b solutionsは、d&b audiotechnikとは別個にd&bグループに属する、つまりそれぞれ独立した組織として活動を展開していきます。d&b solutionsには代表取締役として、アムノン・ハーマン(d&bグループCEO)、イェンス・ニルソン(d&bグループCFO)、マイケル・アルディンガー(d&bソリューション・ディレクター・ファイナンス&オペレーション)の3名が就任しました。
「d&b solutionsは、総合的なAVLソリューションを求めるお客様の声から生まれました。設計、計画、実装などの全ての段階で、メーカーにサポートを求める声が高まる現代、それと同時に市場にはシステム購買やマネージドサービスなど新しい購買モデルが頭角してきました。d&bブランドの下、独立した事業体としてd&b solutionsを設立することで、これらの時代の流れに対応し、エンターテイメント・テクノロジー市場でのソリューションの提供を加速させていきたいと思います」、と説明するのはd&bグループのCEOであるアムノン・ハーマン。
この新たな組織形成への大きな一歩として、d&bは SFL(Sound Foundation Ltd)とその子会社を買収し、SFLグループ - a d&b solutions companyを設立しました。
SFLグループは、イベント制作、設置サービス、機器販売を専門とする包括的なAVプロバイダーです。d&bの長年の販売パートナーであるSFL社は、ロイヤル・アルバート・ホールやマクラーレン・レーシングなど、世界的にも名高い会場やブランドのパートナーとして長年にわたり活躍してきた企業です。SFLのチームは全員、d&b solutionsでその活動を続行していきます。
d&b solutionsの設立とSFL社の買収は、技術とソリューションを包括的に提供する企業、というd&bの長期戦略を進めていくための自然な次のステップであり、またこれをもって、d&bの組織内に多目的会場での没入型AVL体験、などといったトレンドにより適切に対応するためのプラットフォームを作ることができました。
「強力なブランド、SFL社が築き上げてきた実績、そして彼らの専門知識はd&bと完全にマッチするものです。彼らをd&bファミリーのメンバーとして迎えられること、大変光栄に思っています」、とハーマン社長は語ります。
SFLグループの代表取締役 トム・ジェフェリーは、「SFLでは皆、30年間情熱をもって働いてきたこの業界で、新しく革新的なことを始められるこのチャンスをすごく楽しみにしています」、と述べています。「SFLでは、まず人とサービスを最優先課題として考えてきました。そんな姿勢が今日のビジネスを築き上げ、高い評価という結果をもたらしたのだと思います。 SFLとd&bの間には、『完全ソリューションを提供』という戦略だけでなく、一連の価値観や企業文化など重なる部分がたくさんあります」。
d&bは40年以上にわたり、質の高いグローバルパートナーネットワークを構築してきました。「既存のパートナーとの関係はしっかりと強固なもので、パートナーからはとても高く評価されています。私たちは、このネットワークの成長と強化に全力で取り組んでいます」、と代表取締役のハーマン。「d&bは40年にわたり、クリエイティブなビジョンを実現するための革新的なオーディオソリューションを開発してきました。芸術に込められた情熱を正確に伝えることをその使命と考えてきたd&bは、市場の流れや最終顧客のニーズにしっかりと耳を傾けてきました。本日の発表は、こんな長年維持してきた姿勢をさらに強化するものです」。