09.01.25

小型化を進め、よりスマートに:d&b audiotechnikがCCLシステムを発表

d&b audiotechnikが、新しいシリーズとなるCL Seriesの最初の製品、CCLシステム(コンパクト・カーディオイド・ラインアレイ)を発表しました。このシステムは、パッシブ設計で低域カーディオイド技術によるブロードバンド指向性コントロール機能を備えた、コンパクトラインアレイにおける業界初の単一チャンネルアンプ操作が可能な製品です。CCLの特徴は、特許取得済みのd&bデザインを進化させ、これまでd&b SL-Seriesモデルにのみ備わっていた、定評のあるカーディオイド指向性と音響性能が、CCLの登場により、より狭い空間、近距離に対応可能になったことで、より多くの会場、顧客層にご利用頂けるようになります。 

比類ないパフォーマンスのための 革新的なパッシブ設計

システムの中心となるのは、2つの7インチ・フロントファイアリングドライバー、2つの5インチ・サイドアンドリアドライバー、新しく設計された2つの1.75インチ高周波トランスデューサーです。このユニークなアプローチは、「優れた低周波数およびブロードバンド指向性制御」を「卓越した高周波ヘッドルームおよび最小限の歪み」と組み合わせたもので、市場に出ている他の製品では類を見ません。

このCCLはシステムインフラの複雑さやコストを削減するよう設計されており、運搬や仕込み作業の手間を最小限にできます。軽量・コンパクトな規格により、搬送の際にトラックのスペースを節約でき、モバイルアプリケーションでのアンプや配線リソースも従来より少なくて済みます。設置する場合でも、屋内・屋外を問わず、聴感上の音質がカーディオイド低周波特性により劇的に向上します。また、すっきりと洗練されたデザインのため、どんな空間にも違和感なく溶け込みます。

屋内・屋外を問わず、様々な会場に合わせた運用が可能

CCLはd&bのこれまでのアプローチを採用し、モバイルバージョン(CCL)と設置バージョン(CCLi)、および 80°(CCL8)と120°(CCL12)の水平指向角度で利用可能です。小型 (209 x 593 x 355mm)、軽量(18kg)であることから汎用性が高く設置が簡単であり、企業へのレンタル、ツアー、フェスティバル、大型イベントなどで、SL Seriesアレイのサイドフィルまたはインフィルとして使用できます。常設環境において、CCLシステムは劇場、オーディトリアム、講堂、教会、そしてスポーツアリーナや残響室など、音響的に要求の厳しい空間でも優れた性能を発揮します。

d&b audiotechnikは常にカーディオイド・ラウドスピーカーシステム設計の最前線にいます。CCLは、コンパクトかつ軽量でありながら、カーディオイド技術ならではの優れた性能をより幅広い用途で活用したいという市場のニーズに応えるために開発されました。これにより、当社の主力技術ソリューションが、これまで以上に多くの設置やイベントでご利用いただけるようになります。
d&b audiotechnik、ラウドスピーカー プロダクトマネージャー、サンティアゴ・アルカラ・ベイリー

CCLシステムのサウンドにさらなる迫力を加える新しいフライアブルサブウーファーCCL-SUBが誕生しました。これはフライング可能なサブウーファーで、固定設備用と仮設用があります。パッシブカーディオイドデザインは、フロント15インチとリア10インチのドライバー構成を特徴としています。CCL-SUBは、特にCCLシステムとの混合アレイで使用された場合に、ポートノイズを低減し、再生可能な帯域幅を拡張するのに役立ちます。

CCLとCCL-SUBはどちらも40D、D40、D80、D90アンプで使用できます。あらゆる組み合わせや負荷条件においてアンプ1台につき最大8つのラウドスピーカーに対応可能で、ヘッドルームの制約なしにフル出力でサウンドを届けます。30DおよびD20でも同様の設定が使用できます。 

CCLシステムは2025年の前半に発売予定です。発売に先行してNAMMおよびISEの両展示会では先行視聴が可能で、来場者の皆様は実際にシステムの性能をご体験いただけます。

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