パリの由緒あるキャバレーがd&b Soundscapeにより生まれ変わりました。
有名な踊り子集団「ブルーベル・ガールズ」の本拠地であったシャンゼリゼ通りのリド。ここは、パリでも最も有名なキャバレーの1つでした。2021年にホテルグループAccorに買収され、2022年7月の公演を最期に、75年にわたるきらびやかな歴史の幕を閉じました。その後、リドは驚くべき変化を遂げ、リド2パリとして生まれ変わりました。d&bの空間音響システムが完備された、非常に独創的でハイテクな国際的オリジナル言語ミュージカルシアターとなっています。
Unisson Designは、リドの改修の技術面全般を監督することになりました。Unissonチームは、改修前の建物で「予行演習」を行い、その結果を踏まえ、新しい会場に完全なSoundscape機能を備えたd&bシステムを設置することを決めました。
Accorグループは当初、通常の劇場を作る予定でしたが、最終的には、ブース、テーブル、椅子が置かれた古いキャバレーの雰囲気と、前方に張り出したステージを残すことにしました。これにより、演じる側と観客との距離が近くなり、会場には親密な空気が生まれるものの、天井が非常に低いことと相まって、音響面で課題が無いわけではありませんでした。
Unisson Designは、最も効果的で、視覚的に邪魔にならない音響システムとしてポイントソースソリューションを選びました。リド2パリには、Soundscapeの処理および管理システムが備わり、Yシリーズ、xSシリーズ、Eシリーズのラウドスピーカーが会場全体に合計で130台近く設置されています。
(技術面ではなく、運用上の)システム管理面についても、リド2パリは、d&bが提供する新たなサブスクリプションシリーズモデルを選択したフランスで最初の会場になりました。これは、月額料金でd&bのすべての製品を使える、メンテナンス契約込みのサービスです。リド2パリのテクニカルディレクター、フロリアン・ファスネ氏は、このサービスをソリューションの重要な要素の1つだと考えています。
リド2パリは、過去のきらびやかさを思い起こさせる豪華な会場でありながら、現代にふさわしい体験を得ることができる最新の技術的ソリューションをも備えています。