川崎市のライブハウス"SUPERNOVA KAWASAKI"が、d&bサウンドシステムを採用。
2023年秋に、川崎駅に程近い好ロケーションに誕生したライブハウス、SUPERNOVA KAWASAKIにd&bのシステムが導入されています。今回はそのライブハウス支配人である株式会社ホリプロの中村優作様と、音響システムの選定から導入までをご担当された株式会社映像センターの鈴木武志様にお話を伺いました。
d&b:まず、こちらにライブハウスを作るまでのいきさつについて教えてください。
中村:会社としてミュージカルや舞台に力を入れていて、自社の劇場を作る場所を探している中で、5年前に川崎市の方から、「川崎市の緑地活用計画があるのですが貴社も企画提案してみてはいかがですか?」というお話を頂いて、うちの会長である堀が劇場としては敷地面積が狭い為「ライブハウスを作ろう」となったところからのスタートでした。
d&b:建築設計において特に力を入れた点はどこですか?
中村:川崎と言う街は土手があり多摩川の氾濫と共に発展してきた歴史があるので、土手を一つのモチーフ、ちょっと土手っぽい、1階、2階、3階、4階みたいな造りになっているのが一つのコンセプトではあります。また緑化について公募条件になっており、その緑化部分との配色で相性のいいレンガ色を壁に採用しました。
d&b:土地が川崎市のご紹介という事で、川崎市にまつわるイベントなども行っているのでしょうか。
中村:川崎市は今年がちょうど100周年なので、それにちなんだカンファレンスを開催したり、幸区の賑わいフェスタという区のイベントなども行っています。こだわりとしてSUPERNOVA KAWASAKIと名前に川崎を入れているのも、地元に根付いた施設にしたいという想いから”KAWASAKI”を名前に入れています。
d&b:音響設備の選定にあたって、中村様の方から何かご要望は出されたのですか?
中村:そこに関しては基本的にはプロにお任せしようという考えで、映像センターさんには、「このキャパのハコで日本一いい音のハコにしてください」というお願いしかしていないんですね(笑)。数あるブランドの中から、映像センターさんからd&bを提案頂いたわけですが、私個人としましても、d&bはこれまでフェスの現場などで聴く機会の多かったスピーカーでしたし、そのたびに音の良さを実際に経験していましたので、その提案は私としても非常に歓迎すべきものでした。
鈴木:選定の背景としましては、まず弊社のイベントレンタル部門がd&bを扱っている中で、その音質を高く評価していることがありました。それに加えてd&bさんは日本国内にオフィスがあり、メンテナンスが発生した時のフットワークが軽いことも理由の一つです。また、品質面で言うと、5年保証があるのも大きかったです。
中村:それは言い変えれば、5年間は壊れない自信があるということですか?
鈴木:これも音響メーカーとしては珍しいのですが、d&bさんはスピーカーもアンプも自社設計、自社製造で、完全パッケージとして出されているのでトータルでの信頼性、品質に優位性があると感じています。今回はV-Seriesを選択させていただいたのですが、これはd&bさんのスピーカーの中でも評価が高いロングセラーで、やはり安定度が高いという理由で選ばせていただきました。その一方でインフィルには新しいモデルの中からA-Seriesを採用し、安定と最新の融合となる組み合わせを提案させて頂きました。
d&b:導入後の評判はいかがですか?
中村:とてもいいですね。特に来場のお客様からは、とにかく音がいいというお声をたくさん頂いています。
鈴木:印象に残っているのが乗り込みのオペレーターさんがリハの時に「このシステムはHFからLFまで全体域のバランスが素晴らしい」と言って下さって、その時にこちらの選定は間違っていなかったんだな、とほっとしました。
d&b:本日はありがとうございました。今度は本番の音を聞かせていただきたいと思います。また、機会があればドイツのファクトリーツアーにご参加いただき、実際の製造工程をご覧いただきたいですね。
中村:はい、ぜひよろしくお願いします。
d&b:本日はお忙しい中、ありがとうございました。