Mandurah Arts Centreがd&b Q-Seriesを導入
おそらく西オーストラリアで一番にぎわっている劇場であろうMandurah Arts Centerは、パースから車で南に1時間程の場所にあります。収容人数は780人、バルコニーや特別席が設置されており、その建造から20年の間、観客を楽しませてきました。テクニカルスーパーバイザーであるTroy Williams氏は語ります。「ここの自治体はとても熱心に活動しています。当劇場の建設にあたっては音響面に関して特別に注意を払っており、事実素晴らしいものが出来上がりました。」 Williams氏はオーディオの専門家としてCenterで8年間働いており、去年にはテクニカルスーパーバイザーに昇進しています。「色々な意味で嬉しい昇進でした。私の念願であるPAシステムの刷新が決まり、この目でその様子を見届けられることは、フェーダーを操作する仕事から管理職へ昇進した事と同様に嬉しい出来事でした。」管理職とはいえ、その機会が実際に訪れると現場での作業が続いたと彼は述べます。 自治体による徹底的な選定作業の結果、Audio Technik社のパース支社が新たなPAの設置を担当することになりました。Audio Technik社支社長Martin Gould氏はこう語ります。「全ての客席において+/-3dbのカバーが要求されました。そして当劇場の様々なニーズを考慮した結果、d&b audiotechnik Q-Seriesがベストだと判断しました。ここではツアーで来るショーや様々な演目が行われ、日中にはスピーチベースのセミナー、夜にはディナーショーやポピュラーソングなどの開催等とても多様です。私達の経験上、Q-Seriesそういった様々なものに対応出来ます。スピーチは明瞭そのものですし、たとえ弦楽四重奏やグランジメタルであっても忠実に再現してみせます。」パースを拠点とする音響専門のインディー会社Lloyd George Acoustics社(以下LGA)がシステム設置完了後のテストのために招かれたところ、結果はまさにGould氏が予想した通りでした。「彼らの調査の結果、客席のカバーは+/-2dbに収まっていました。」 「Audio Technik社の勝利ですね。」Williams氏はそう締めくくります。「当劇場は実質的にスケジュールが完全に詰まっているため、機材の設置に関しては限られた時間しか用意できませんでした。作業を担当したLGA社の手際は見事で、それから数ヶ月後には運用が開始されていました。私のようにデジタル機材を敬遠する古いタイプのエンジニアであっても、このシステムに対する不満を口にする者はいません。とても扱いやすく、皆気に入っているようです。」