Bonding at City Kirken with d&b
デンマークはオーフスに位置するCity Kirkenは直線的で堅実な趣きで知られていますが、そのレンガ壁にはユニークな特徴があります。遠くから眺めると、その積み上げられたレンガが、あたかも天に向かってそびえ立つような模様を生み出すのです。この現代的な教会にとって、この「ユニークな絆」という概念は特別な意味を持ちます。典型的な例として教会メンバーの一人であるPeter Rasch氏がいます。彼が偶然持ち合わせた専門知識により、City Kirkenは信者により良いサービスを提供できるように生まれ変わったのです。
彼はこう語ります。「写真からも分かるように、当教会は内装が完全にリノベートされています。これまでにも、メインの礼拝室は出来る限り現代風に仕上げるように考慮してきましたので、同じくコミュニケーション、サウンド、照明、映像についても現代的なテクノロジーを採用することは当然の結論でした。しかし慎重になるべき点は、ここがヘビーメタルを演奏するような場ではなく、あくまで人々は礼拝に参加し、スピーチを聞くために訪れる、という点でした。
教会の委員会はRasch氏のアドバイスを採択することになります。「私はキャリアを通してオーディオやコミュニケーションのシステムを扱ってきました。コペンハーゲンのInformations Teknik社で数年働いた後、現在は私の故郷オーフスを拠点に映像を専門的に扱っているGet Visual社に在籍しています。私が真っ先に提案したのはd&b audiotechnikのPAシステムです。コミュニケーションにおいてまず重視すべきなのはスピーチですし、私の経験から言っても、d&bがベストな選択です。」
Rasch氏はオーディオシステムを扱う地元企業KC Productions社にデモンストレーションを依頼します。KCのCasey Willie氏は、Rasch氏のアイデアに全面的な同意を見せたそうです。「彼もd&b製品を扱った経験があったことで、躊躇はありませんでした。」そこでWillie氏はデンマークにおけるd&bの販売代理店Alfa Audio社のLars Frederiksen氏に掛け合い、彼らによってPAシステムのデザイン案が練られることになります。「もちろん委員会は礼拝室全体のカバーを気にしていましたし、中でも特に、フロアとバルコニーのどちらでも同じクオリティーのサウンドが得られることを求めていました。」そうRasch氏は振り返ります。
Frederiksen氏はこう語ります。「この案件には楽しく臨めました。Peter氏が引き入れた音響専門家、Eddy Bøgh Brixen氏の手腕も素晴らしいものでした。システムをデザインする時、こうした人材と出会えるのは喜ばしいものです。メインシステムには柔軟性を持つd&b T-Seriesが理想的だと判明しました。そこでCasey氏はT10で構成されたパワフルなステレオアレイを礼拝室のメインカバーとし、中央前部のカバーにはT10Pをポイントソースとして配置しています。これによってフロントフィルを一台のラウドスピーカーでカバー出来ますし、ステージの見た目もずっと良くなります。また、観客の視線を妨害しないように、Qサブウーファーはラウドスピーカーアレイを支える天井の梁に設置しました。」
Rasch氏はその結果に大変満足そうな様子でした。「Lars氏、Casey氏、Eddy氏、それぞれが素晴らしい仕事をしてくれました。これで私達の教会は、日常利用してくれる皆さんの期待に応えるだけの施設に生まれ変わったと言えます。システムを設置した2月以降、信者の皆さんや、他の教会から訪れる人々から多くの好評をいただいています。この良質なサウンドが、私達と他のキリスト教コミュニティーとの間に堅い絆を生み出してくれました。」