産業地帯のチャンピオン協会にd&b導入
ダドリーの南数マイルの距離に位置するネザートンは、産業革命の中心地です。かつて運河、そして産業革命期に建設された最古の交通網で知られた都市は、今やその煤にまみれた過去をすっかり洗い流し、21世紀という時代に恥じない新たな観光地としての姿になりました。Champions Churchはその代表とも言える存在です。近郊のメリーヒル運河におけるウォーターフロントのプロデュース手腕が高く評価されたデザインチーム、Level 7が設計を手がけた当施設は、反抗的なまでに「今」を感じさせる建築です。反響の大きな半円構造、そして850席がずらりとならぶ半円形の観客席は、音響機器設置を担当するチームにとって大きなチャレンジとなりました。 中央パフォーマンスエリアにd&b audiotechnikのラウドスピーカーシステム設置を決定したのは、Wigwam Acoustics社のPhil Goldsworthy氏とTim Mortimer氏。高音質かつ、湾曲した空間をカバー可能、というのが主な理由でした。Q7ラウドスピーカーにQサブウーファーを組み合わせた4つのアレイを吊り下げ幅、奥行共必要なエリアをカバーしています。更なるローエンドを再生するためにQサブウーファーをステージに設置してあります。とそして極めてコンパクトなデザインのE0をフロントフィルとしてステージに設置することで、両者の思い描いた理想的な音響システムが完成することになりました。 このシステムは単独で使用できると共に、モニターデスクを追加することも可能になっているため、柔軟性と多目的性を兼ね備えています。聖歌隊質に設置された48チャンネルのステージボックスは放送への分岐にも対応。チームは既存のワイアレスシステムを強化すると共に、照明用の斜めトラスホリゾント、さらにはプラズマスクリーン、そして中央ステージに10000ルーメンのプロジェクターを導入することも行いました。 Champions Churchは17年間に渡る努力と決意の賜物です。多種多様な宗教団体に対応する多目的スペースとしてコミュニティーに活気を与えるという点で、当施設はまさに「今」を代表する存在なのです。