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The Jointはラウベガスにおいて創立以来14年間ロックの会場として君臨してきました。スモーキーで汗が滲みだすような環境そして雰囲気です。しかしながら周囲からの見切れや限界ギリギリで稼働するPAシステム、クルーが嫌がる搬入、バックステージの環境。しかしこれらは600万ドルを掛けて行われたハードロックホテルにあるこのJointの改修によって無くなりました。しかしながら会場のキャパシティは倍に拡張されたにも関わらず昔からのその独特雰囲気や性質はそのまま残っています。 設計と内装はカナダを拠点とするScéno Plus社(シルク・ド・ソレイユ、The Bellagio Theatre)が行い劇場の設計とこのプロジェクトはBenoit Panaccio氏がマネージャーを務めました。同氏が選択したのは柔軟性と必要なカバレージを簡単に供給できるシステムという理由からd&b audiotechnikでした。同氏が説明します。「皆が賛同するシステムを入れたかったこと、そしてベストなカバレージとその音質からd&bを入れることにしました。ここに来るエンジニアはコンソールを持ちこむことが想定されますがスピーカーだけは持ち込まずに皆が満足行くものである必要がありました。我々は妥協しないシステムを導入したかったのです。」Panassio氏がセレクトしたシステムはメイン、ディレイそれぞれに2箇所づつフライングアレイを構成するプランです。J-SeriesとJ-SUBカーディオイドサブウーファーの組み合わせにQ-Serie sによるフィル、及びディレイ、そしてVIP席やバー、ロビーのサービス用にE-Seriesを加えたシステムで、お客様が何処にいても同じような音を聴けるというシームレスなシステムを目指しました。」 この新しい会場のシステムを初期設定を決めたのは、セリーヌディオンのFOHとシステムエンジニアであるFrankie Desjardins氏です。彼は再生レンジの広さとカバレージに感銘を受けました。「d&bのJ-Seriesが明確に他のシステムと異なる点はコンパクトなサイズにも関わらず大型のシステムのようなパワーが出ること、同時に非常に低いローエンドの特性まできちんと再生されることです。システムに加えてルームの音響にも予算をさいて反射を抑えることでより高い音圧レベルを効果的に使用することができるようになりました。」 この新しいJointはスタンディングで公称2900人を収容しながら、モーターで稼働する客席を動かすことで1800席のより劇場的なレイアウトやボクシング、総合格闘技等の催しにも対応可能になっています。これらの会場のレイアウトのアレンジもオーディオシステムの設計に加味されています。これらの為に専用のファイバーネットワークが用意されていてプリセットにより瞬時にそして簡単に切り替えや読み込みが可能になっています。JointのFOHエンジニアNick Simmonds氏が説明します。「これらのシステムプリセットは2台のDigidesign Profileから、または持ち込みのコンソールよりシステムのコントロールが出来るようになっています。」 これらプロジェクト全体は極めて短い工期の中、Solotech社のJaques Larue氏の全責任下で完了しました。「工事は決まっていたオープニングが4月17日だったのでその前に3カ月以下で終わらせる必要があったので急ピッチに進めました。」 以前の会場にあった独特の雰囲気は最新の制作基準にも受け継ぐ必要があったことでしょう。今日のJointは古き良き雰囲気を残しながら21世紀の技術を取り入れた設計に基づいています。Hard Rockの側面を持ちながらこのJo intはThe Killers、Paul MacCartney、Bon Jovi等錚々たる面々の力強いコンサートによってオープニングを祝いました。 本記事はLive Sound International誌に掲載された記事を許可を得て引用しています。

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