Cloudland’s sumptuous delights
それは一見すると単なるビルの一階部分に見えるかもしれませんが、オーストラリアにあるナイトクラブCloudlandの玄関をくぐると、そこには突如として不思議の世界が広がっています。メルボルンに印象的で人気なクラブやバーを数多く展開しているBickle家の一員、Raphael Bickle氏はその独創的なアイデアによる初めての試みで本施設を建設しました。
この素晴らしいエンターテイメント施設は4階建てとなっており、最上部には収納可能なハイテク機構を持つガラス天井が備えられています。建物内を流れ落ちる10メートルの滝は、Cloudlandが見せる幻想のほんの触りに過ぎません。何千もの熱帯植物、白大理石のバー、それぞれ人の手で磨かれた9000ものガラスビーズで構成されたもう一つのバー、まるで各階の間を浮いているように感じられる見事な空中階段。こうしたディテールは、豪華絢爛な時間が流れるCloudlandのほんの一部でしかないのです。
Bickle氏が刺激的でわくわくするような装飾に対してみせる情熱は、当施設のサウンドシステムの品質にも良く表れています。ブリスベンを拠点とするIJS社は、d&b audiotechnik Ci60とE12-SUBを、カスタムマウントを使用することで天井内に隠れる様に配置しています。Bickle氏の手によって散りばめられた華々しい装飾を損なわないように注意深く配されたE3とE12 ラウドスピーカーと相まって、高品質なサウンドが上階にも広がっています。「このプロジェクトには二つの必須事項がありました。」そう語るのはIJS社のオーナー、Ivan Simon氏。「強烈なインパクトを持つビジュアルを損なわないこと、そして見た目に負けないサウンドを作り上げることです。」
その結果は一目瞭然でしたs。Bickle氏は一家がこれまで数々のレジャー施設を作り上げてきた中で培ってきたノウハウを結集し、息を呑むような美しさを体現してみせたのです。