ドバイの絢爛豪華なRoberto Cavalli
ドバイという名前を聞いて直ぐに思い浮かぶことは、初期の香港のような中東の国、より大きな娯楽、そして高層ビル群、急速な進化、そしてより全てが最先端を行くかのようなモダンで煌びやかなイメージだと思いますが、それは世界的な経済不況が暗い影を落とし、サルタンの権力の神話から外れようとしている中、その流れに逆らうかのように他に類を見ないジェントルマンズクラブRobert Cavalliが苦境を吹き飛ばすかのようにオープンしました。 このCavalli Clubはイタリアの著名なファッションデザイナーの名前を冠して2009年5月7日にグランドオープンしました。ただでさえ豪華なドバイの標準的なイベントと比較してもこのレッドカーペットイベントは世界中のマスコミ、パパラッチを集めただけではなくこの30万ドルを掛けて作られた新しく美しいエンターテインメントに最大級の賛辞が報道されました。 Robert Cavalliはスワロフスキーで飾られたクリスタルカーテンを始めとして随所に思わずゾクっとするような豪華な装いが散りばめられています。 音響システムのデザインと設置はTriangle Entertainment Service社が契約を勝ち取りました。そしてその要求は最上級の物でした。「近年当社はお陰さまで非常に忙しい日々を送っていますがこれはドバイで当社の評価が高まっているためです。」と語るのは同社のマネージングディレクター Zahid R Elian氏。CavalliのゼネラルマネージャーであるMr Khoury氏もこれに同意します。「このプロジェクトをTriangle社と行うに当たって、同社の経験と信頼性から何の迷いもなく即決しました。個人的にZahid氏は有言実行であると知っていたので尚更躊躇する必要はありませんでした。」 Cavalliを所有、運営するPragma Groupが決定した事項は、「現在入手可能な最高なシステム」でした。これによってTriangle社の選択肢が自然と一つに絞られたことを意味しています。「d&b audiotechnikのシステムです。」とシステム全体を管理したElian氏。「主設計ができあがった時には多くのゾーンとサブゾーンがあることがわかりました。」と同氏。「その上最初のプランではラウンジレストランで、且つ夜には大音量の音楽を流したり、時にはバンド演奏も行えるCavalliをナイトクラブへと変身させたいということでした。これらの理由から私はこれら全ての要望を満たしても尚最上級の音を提供できるソリューションが必要だと感じましたが、 Pragma社がその「ベストなシステム」を定義してくれました。」 Fairmountホテル内にあるCavalliは、ラウンジバー、ワインバー、DJバー、VIPラウンジと併設される寿司バー、そしてメインのレストランエリアで構成されています。この空間の中で最も天井が高い場所では床から6メートルもある上、各エリアは間仕切りなどが一切ありません。そのためシステムデザインは一筋縄ではいきません。さらにレストランエリアの天井からは無数のガラスによる装飾が取り付けられています。もちろんこれはこの空間に来られるお客様の為にあるもので視覚的にスピーカーボックスがこれらを邪魔することはできません。そんなこのエリアには4台のQ-SeriesラインアレイとQ-SUBによってまるで森の樹木のように張り巡らされたガラス装飾による乱反射を引き起こすことなくカバーすることができています。その他の場所にElian氏が導入したシステムはE-SeriesのE12とE15X-SUB、そして各空間を繋ぐ廊下部分やロビーにはE0を設置しています。「同様にエレベーターやトイレにもスピーカーを設置してあります。」とElian氏。「クラブに来られたお客さんがどこにいても良い音楽を良い音で聴けるようにしてあります。」 施工プロジェクトはTriangle社のJ Jabbour氏の監督下で行われ、最終的なシステム調整は、d&bのトレーニングを受けたTriangle社のChadi氏によって行われました。 Cavalliは計画通りに全てを実現し既に営業を始めており、地球上でも特にスペシャルな空間となっていると思います。