「Eurosong for Kids」とd&b audiotechnik
d&b audiotechnikのベルギーのパートナーAmptec社は、フランス語圏の放送局RTBFが新しいサウンドシステムの導入を検討していることを聞いて、d&b PAシステムを紹介するチャンスを得ました。「その計画は、既に約2年前から始まっていました。」Amptec社のDavid Liebensが述べました。「私達は、2004 年と2005年の'Festival de Jazz à Liège'でQ-Seriesラウドスピーカーを使ってデモを行いました。」 従って、Amptec社は、RTBFがEurovision Kids 2005大会のPAシステムの仕様が発表され、入札が公表されることを知っていました。「私達は、RTBFのテクニカルのキーマン達をJohn Taylorが講師を務めるd&bユーザーセミナーに招待しました。そして、彼らの高音質へのアプローチに対して、多くを学び参考にされたことは間違いありません。」とLiebens氏が加えました。 Amptec社、そしてd&bは、5社におよぶ他社メーカーとの比較試聴による厳しい競合に挑みました。Amptec社は、Q1、Q-SUBと、 Q7によるリギングと、MAX、MAX12、そしてE3の構成によるシステムを使用しました。一旦リギングシステムが、設置されて使用できる状況になるとメーカーや販売会社の関係者は、システムをRTBFに引渡しその場所を退去して、翌2日間に渡ってRTBF により、彼らのやり方で充分に調べ尽くされました。テストにはメーカーや販売会社の関係者は立ち会うことが一切許されませんでした。放送局側は、そのシステムについての意見を聞くために幅広く音響の専門家を集めました。「多い時で約40人ほどのサウンドエンジニアやテクニシャンが聴いていたと思います。」Liebens氏が述べました。 最終的にはd&bシステムが選ばれました。何故でしょうか?「決定理由の大半は、実際の音質であったことは間違いありません。それに加えて、一種類のアンプで全てのラウドスピーカーを駆動できることや、ラインアレイを分割して2箇所の異なる方向に向けられるという優れたシステムの柔軟性も最終的な決定の理由になりました。」Liebens氏が説明しました。 「RTBFは、ラインアレイ、ステージモニター、小型のラウドスピーカーの全てのPAシステムを導入したかったのです。ラインアレイの選択条件は、TVスタジオ、バラエティショー、ホールと野外でのPAアプリケーション用で使用するために、それらに対応する柔軟性が要求されました。詳細までを含む評価表によって、5社から2社に絞込み最終比較しましたが、その評価集計は、ラインアレイ、モニター、ディレイ、アンプ、そして技術的な経験や販売代理店であるAmptec社のフォローアップの良さなど全ての面でd&bがトップとなりました。そしてシステムは、EURO KIDSのベルギー地区大会で既に使用し、我々の選択が間違っていなかったことを確認しました。」と最後にRTBFのサウンドテクニシャンBruno Nicolay氏がまとめました。 Eurovision for Kidsの優勝決定戦は、d&b audiotechnik のQ1システム、モニター、E3を使用して、ベルギーのHasseltにある新しい Ethias Hallで開催されました。