レゴでないのにモデル方式の建築
模型製作に執着のある国民のために(ドイツ人は、電車模型ファンの人口密度が一番高い国だそうです。)World cupでは、その国民自身の手による懸命な努力がありました。その計画概要が示された時、World cupの様々な試合を観戦したい全ての人々を収容することは不可能だと認めざるを得ませんでした。これらの解決手段として、ドイツ国内の各都市の広いパブリックスペースに屋外用の大型LED TVスクリーンを設置し、そこに高質のPAシステムを追加することでした。それにより実際に試合を観戦するということを除いては、全ての試合を見ることが出来て、しかもスタジアムで実際に観戦しているよりも素晴らしく、そこに集まった大勢の観客と興奮を分かち合うことができます。このように同じ瞬間を人々が共有することでスタジアムに居なくとも、もっと楽しさを高めてくれます。 Adidasは、その理想的な解決方法を見つけました。我々は今後ますますその必要性を論じることになるでしょうが、ベルリンという文化都市の中に屋外の舞台とアリーナの客席の構造がユニークなAdidas アリーナを作りました。それは、ベルリン オリンピック スタジアムの縮尺モデルで、舞台背景をパネルで覆って幻想的な雰囲気もたせて1万人の熱狂的なファンがスタジアムの興奮を共有出来ます。熱心な模型を作る人の詳細を捕らえる眼力によってあたかもドイツのスタジアムにいるかのような気分になり、テレビの試合の音響全ては優れた技術の結晶、ドイツ製のd&b audiotechnikラウドスピーカーシステムを通して再生されました。 このシステムは、 d&b の新しいラインアレイであるJ-Seriesで、フィル用にいくつかQ1を使用している他は J8、J12、そしてJサブウーファーで構成されています。そして全てがd&bのD12アンプで駆動され、音響のエキスパートである Eggs and Bulbs 社によって供給されました。ユニークなことに、このシステムは仮説であると同時に、非常用途の音響システムとしても使用されます。「PLCユニットで二つのプリセットを設定し、一つをd&b D12アンプ入力「B」に切り替える設定にして、 J-SUBを含めない非常用途の音響システムに再構成できるようにしてあります。」 Eggs & Bulbs 社の Martin Stoll が説明しました。「私達は、 Bosch Plena System と停電時にも稼動できるように32台の100V仕様のバッテリーを内蔵したラウドスピーカーを持っています。しかしながら、これは電源入力されている場合は、PA全体を利用したスピーチも出来、緊急時には通常の信号全てを止めることもできます。恐らくこのような可動でのスタジアム非常用途の音響システムは初の試みではないかと思います。」 このシステムの設計は、 機器を供給したEggs & Bulbs 社の Martin Stoll が担当し、 Bernd Dimbek がその他のセットアップを担当しました。このアリーナは、サッカー試合の生中継以外にも James Blunt 、Black Eyed Peas、Juanesによるライブイベントや、子供のためのマクドナルド サッカー クラブ、そして Thomas GottschalkによるTVショーなども開催されました。