Qシリーズで成功する沖縄バスケットボールチーム
日本列島の最も南に位置する沖縄は、日本プロバスケットボールリーグに所属し、沖縄の代表的なチームである琉球ゴールデンキングス (RGK)の本拠地でもある。まだLA Lakersのようにはいかないが、野心に燃えたこのチームでは、収益増大のため、そして試合での興奮レベルを高め、観客層の増大をはかるために、21世紀的なスポーツショービジネスの手法を採用している。
「RGKのユニークなところは、ホームアリーナがなく、シーズン中の26試合のすべてをツアーでこなしていることです」と「ステージングオキナワ」の幸喜氏は説明している。「このチームは、どうすれば各試合での興奮度を高められるか相談するために、私のオフィスを訪れました。このチームが求めたのは、ライティングとサウンドのシステムですが、ひとつ条件がありました。それは、すべてが2トン・トラックに乗せられることでした」 沖縄は、フェリーでしかアクセスできない多くの島々に囲まれているのだ。「高品質、高い音圧レベル、そしてきわめて軽量と、音響システムの要求条件は明確でした。私たちは、オーディオ専門の横浜のAudio Brainsにアドバイスとサポートを求めてコンタクトしました。彼らは、d&b audiotechnikのQシリーズのデモンストレーションをして、Q1とフライングでQ-SUBのシステムをスペースの2つの長いサイドに設置することを推奨してくれました。オーナーは、他のブランドに比べてサウンドが優れていると判断しました。特に多くのスポーツ会場は音響特性がむずかしく、d&bシステムの取り扱いの明瞭性がきわめて重要でした。また他のどのシステムも、Qシリーズのような低音のパンチにはかなわないということでした。」
「ステージングオキナワ」は、各会場の中央スコアボード周辺にサウンドとライトを設置できるような、四角い枠組み構造を考案し、最近これを、海をわたって石垣島まで運んだ。「それは、この島で初めて開かれた国のスポーツイベントで、たいへん成功しました。私たちの技術者には、音のエネルギーを屋根や壁に当てることなく、観客エリアをターゲットにし、Qシステムを設置することは、きわめて容易でした。ファンが興奮すると、その叫び声が、まるで古い鉄道駅みたいになりますが、Qシステムは、クリアで明瞭なサウンドやコメントをファンに届けてくれます。誰でもが直接のフィールドにいて、建物からの反響も問題ありません」と幸喜氏は付け加えた。RKGのツアーの他の試合会場と同様に、石垣島の会場もチケットが完売し、並んでいた一部のファンは、立ち見で我慢することとなった。「シーズンは終わりに近づいていますが、RGKは、現在のところリーグのトップにつけています。この成功は、Qシリーズなしには達成できなかったでしょう」と幸喜氏と述べた。
この記事を書いた後に、RGKは、リーグファイナルに勝利し、2011-2012シーズンのチャンピョンになった。