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2007年4月にシカゴからスタートしたColor Purpleは、その後公演を行った各地で好評を得ているのは、 Jon Weston氏によるサウンドデザインのアイデアだけではありません。同氏は、元々はレコーディングの世界でキャリアをスタートさせ、その後ミュージカル劇場に非常に情熱を傾けている人物です。「どちらかと言えば常にコントロールルームでの作業より常にスタジオ内で70人編成のオーケストラの真正面に座って仕事をする方が好きです。」と話してくれます。 そんな彼の好む生の楽器演奏は、彼と共にスタジオからライブの環境へと変化してきています。「友人がニューヨークシアターの音響を聴いてみることを勧めてくれたのですが、運よくAbe Jacob氏によってそこで仕事をする機会に恵まれたのです。」Weston氏はJacob氏のミュージカルのミキシングを5年間行った後、Martin Levan氏との仕事で、Phantom, Starlight Express、Aspects of LoveやCarrieの演目に携わりました。「その後90年代中頃から自然とショーのデザイン自体に関わるようになりました。そこで分かってきたのですが、ディレクターとのやり取りの中でよりアーティスティックなやり方と、彼らの間に入ることで相互の良い部分引き出せる相互作用を引き出せることでした。私自身もさらに上のエンジニアを目指しており、パフォーマンスとミックスの躍動感に影響や変化を与えるシステムデザインのより深い部分が実際に聴感上どのように聴こえるのか?を知ることが非常に良い経験ができました。 Weston氏のこれらの経験は、Color Purpleが上演されているシカゴのCadillac Theaterへと受け継がれています。「この演目は、従来の台本に基づくミュージカルとは全く異なり、時には客席のお客さんの足を踏みならす音を取り込んだり、音楽やオーケストラの演奏範囲も非常に多岐に渡ります。」そして彼は新しい試みとしてd&b audiotechnikのJ-Seriesラインアレイシステムを新しいPAシステムとして選択しています。「私は常に友人であるLucas Corrubia氏の意見を参考にしていますが、彼がJ8を一度聴いてみることを勧めてくれたのです。既にd&bのE3はフォールドバック、フロントフィルやアンダーバルコニーに使用したことがありましたのでその名前は知っていました。デモの依頼を兼ねてd&bのWilliam Cornellにどのように使用したいかを相談して連絡をくれるように頼みました。そして彼からの返答は私がやりたい事は完全に理解できたということでした。彼はどちらかというと営業というよりエンジニアよりな感じの人で、彼は私のやりたい事を色々な人に相談してアドバイスをもらったということでした。」そして両者のやりとりは完結しました。「私は、音を聴かないうちにWilliamの言うこと、d&bの理解を信用することにし、J-Seriesを基本としたシステムで行くことに決めました。」 ショーに使用される音響機器の供給は、PRG Audio社のDavid Strang氏がRyan Powers氏と行いました。そしてPhil Lojo氏が設置を行いました。主なカバレージはセンターに吊られたJ8とJ12とL/RのQ1がカバーするシステムです。プロセニアムのフロントフィルにE3、プロセニアムの下側にC7、ステージのフォールドバックはE3とE12-SUBが使用されています。「プロセニアムにJ8とQ1によってカバーしたいエリアが予想通り完全にカバーされ、音質もラインアレイらしからぬ非常に温かみのある音がするように感じます。会場の形状が奥行きが長く、かつ幅が広いという難しい環境でしたが、シミュレーションツールでの予測が今までの経験の中で一番正確に予測できました。」 Color Purpleの上演は、2008年の7月までほぼソールドアウトの中ツアーが行われたのちクリスマスにはブロードウェイで上演され、最後はジョージア州アトランタのFox theatreで千秋楽を迎えます。

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