Sadler's Wells劇場でのフラメンコフェスティバルとd&b T-Series
2009年のフラメンコフェスティバルはロンドンのSadler's Wells theatreで行われ、6つのカンパニーが出演し2週間ノンストップで行われました。使用されたシステムはd&b audiotechnikの新しいT-SeriesラウドスピーカーでOrbital Sound社から供給されました。構成は16台のT10とT-SUBを単独使用の垂直ポイントソース構成と水平の小型ラインアレイグループで使用されました。今回のフラメンコフェスティバルは同社がフェスティバルのサウンドテクニシャンTom Hares氏に機材を供給し始めて4年目になります。 フェスティバルの仕込みはスタートから24時間前に搬入が開始されチェックが行われるという非常に短時間のスケジュールです。そのため2チームによって全てが適切に行われます。Tom Hares氏が詳しく説明してくれます。「毎年1つを除いては内容が異なります。非常に要望の多いイベントです。フェスティバル前日の金曜日の夜には120人の子供達が舞台に上がる“ダンスユナイテッド”が行われるため翌日の夜から始まるイベントの準備時間が殆どありません。Orbital社のLuke Hyde氏が現場の5人のテクニシャンの一員としてラウドスピーカーシステム、モニター卓、マイク、ワイアレスインカム、ステージ上のスピーカーや結線を完全なコンサート用のセットアップにする作業を行ってくれました。これは我々と同社が永きに渡って仕事を行ってきているためお互いに何をすれば良いのかがわかっていることと、事前に十分な準備が行えることでなし得られている部分だと思います。重要なことは彼らは常に我々に対して全力を尽くしてくれること、そして事前にプロジェクト全体の構想を練ってくれていることで必要な時に全てが用意されています。私はこのフラメンコ音楽には常にQ-Seriesが最適だと考えていましたが、今年はT-Seriesをトライしてみることにしましたが、非常に良かったと思います。特にサイズと重量に驚きましたが音は非常に良い物でした。」 José Antonio氏の監督による今年のフェスティバルプログラムはフラメンコの著名なタレントFernando Romero、 Ángel Rojas、Carlos Rodríguez(スペインのNuevo Balletの設立者)の振り付けとAntonio Canalesをフィーチャーして行われました。