ヘルシンキでの50 Centのラップとd&b J。

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ヘルシンキ最大のイベント会場Hartwallアリーナでの二晩は、Queens地区の裏街出身の少年にとっては悪くないものでした。近年の50 Centの世界的ブームは、凍てつくヨーロッパ北部のこの地も例外ではありません。ヘルシンキはフィンランドの首都ですが、そのフィンランドは、日本でも「北欧メタル」というジャンルがあるようにヨーロッパのヘビーメタルの中心地といっても過言ではないと思われますが、それでも1万7千人の熱狂的なフィンランドのラップ&ヒップホップファンがチケット争奪戦を繰り広げました。 Hartwallでのコンサートは、50 Centのツアーの一環ではなく一回限りのイベントだったため、彼の制作サイドは地元フィンランド大手PA会社 Akun Thedasに音響機器の供給を依頼しました。「これは私達にとって典型的な大規模サイズのイベントでした。」とAkun TehdasのTimo Liski氏。「そして、それは細部に至るまで100%の注意を払わなければなりません。」 弊社はちょうどd&bから最新のJ-Seriesラインアレイシステムを導入したばかりでした。シュツットガルトのMartin Schleyer Halleアリーナで行われたJ-Seriesのトレーニングに参加した時からLiski氏はフィンランドの聴衆にJ-Seriesの実力を見せたいと強く思っていました。 「今回は、特にローエンドの音量が非常に高いコンサートでした。」と彼は続けます。「 私達は、このようなアーティストに必要になるパワフルなローエンドを片側わずか8台のJ-SUBを吊っただけで供給しました。率直な感想を言えば、最初に私はB2をいくつか用意して、J-SUBの更に下の周波数を出せるようにしないといけないかと思っていましたが、 J-SUBを4段スタックすれば、ローエンドが30Hzまで伸びたので実際はB2が必要ありませんでした。メインシステムに対して-3dBに設定してありましたが、充分なパワーがあり、エンジニアのBill Barnettも充分なヘッドルームがあったと言っていました。」 私達はコンサートの後、Barnett氏とに話しを聞けました。「50 Centの場合、808(リズムマシン)の低音が物凄いですね。通常は50 Hz近辺を持ち上げる感じですが、今回はその必要性を感じませんでした。 実際ローエンドの音は本当に良く、固定されていない物はビリビリと振動し、コーラの空き缶が動いたほど強烈な低音でした。」外国のPA会社を利用するというのはどんな感じだったのでしょうか?「私にとってはいつもと何も変わりがありません。Akun Tehdasは他のどのプロのPA会社と比べても引けを取らないすばらしい仕事をしてくれました。 その点から考えれば、私の要求はいつも使っているマイクを持ち込むだけでした。Akun Tehdasから供給されたd&bシステムは全てにおいて完璧でした。」 Hartwallは、一般的なアリーナのサイズと比較すると小規模と言えます。「片側10台のJ8とその下に2台のJ12を吊り下げました。」とLiski氏。「アウトフィルはステージから45°外側に向け設置した9台のQ1、ニアフィルにはステージ前端に沿ってQ7が4台を設置しました。このアリーナは奥行きがホール後方まで21メートルと狭いのですが、傾斜角が非常に急ですが、事前にラインアレイ構築用のシミュレーションソフトウェアで予測した設定は、カバレージが極めて均質で完璧でした。した。 Billのミックスは、ボーカルがしっかり安定した非常にどっしりとした感じでした。音圧を測定していましたが、平均103/104dBA(スロー)でピーク時にはそこから+4から5dB上がる程高いエネルギーでした。」 「このシステムの良さは、ミックスの中でボーカルの存在感を得られるところです。」とBarnett氏。「私はラインアレイと言われるスピーカーの中で1、2機種の例外を除いて基本的にボーカルの存在感を得やすいため好んで使用します。このd&bシステムは、その中でも私のお気に入りの1つに入ります。」

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