Will 'o' the wisp.
Lily Allenの歌声は例えるならば空気よりも軽く、繊細に宙に浮かんでいるかのように。少女のような歌声はじらすかのように響き渡り、時に粗野なスラングを用いながら、21世紀のイギリスでたくましく生きる女性達を表現します。これだけ魅力的な歌声だからこそ、ライブのPAシステムは慎重に選ばなければならないのです。
クリスマス前に行われた短期のUKツアーにおいて、それまで彼女のサウンドエンジニアを務めていたShan Hira氏の契約は終了し、その同僚のSam Parker氏に引き継がれることになりました。しかしその出来事によってPAシステムに変化が起きることはなく、Skan PA Hire LtdはJ-Seriesラウドスピーカーシステム、そしてフロントフィル用にQ-Seriesの製品を供給しています。「私は常にこのシステムでツアーに臨んでみたいと思っていたんです。」Parker氏はそう語ります。「Q-Seriesはこれまでに何度もツアーで使用していたのですが、Jは初めてです。フェスティバルや一夜限りのショーでは使用した経験があるのですが。サウンドがスムーズでとても気に入ってるんです。」PAシステムのセットアップにおいてParker氏の手助けとなったのはSkanの技術者であるScott Essen氏。「午後に一緒に会場を見て回ったのですが、Scottは私が望んでいるものを全て承知しているようでした。それに加え、いざライブが始まった時にはリモートコントロールソフトウェアR1が大活躍してくれました。」
Lily Allenの魅力といえばその素晴らしい歌声なだけに、Parker氏はそのクオリティーを落とさない事に注力しています。他のアーティストと比べても、彼女のボーカルパフォーマンスは新鮮に胸に響くものです。Parker氏もその彼女を支える仕事を楽しんでいるようです。「SkanやJ-Seriesと共にツアーに臨むのは初めてのことですが、大変満足できる結果となりました。どちらも業界トップクラスだと断言できます。」