DS100Mシグナルエンジン
DS100Mシグナルエンジン
ネットワークをベースとしたMilan対応のDSPプラットフォーム
- d&b Soundscapeのためのシグナルエンジン・プラットフォーム
- MADI、ワードクロックとの統合
- I/OプロセスEQ、ゲイン、ディレイ、極性
- Milan I/O
- サンプリングレートI/O:48 / 96 kHz
DS100Mは、Danteを搭載した既存のDS100から派生したMILAN対応バージョンです。
ユニットに組み込まれたオーディオプロセッシングカードの独自の設計により、DS100Mは幅広い機能を提供します。これには、MADI入力やワードクロック入出力などの機能が含まれます。
製品説明
DS100M シグナルエンジンは64 x 64マトリックスで構成され、すべてのクロスポイントでディレイとレベルの調整が可能なほか、すべての入出力において広範な信号処理が行えます。また、48kHzまたは96kHzのサンプリングレートをサポートします。
DS100Mシグナルエンジンは、d&b R1リモートコントロールソフトウェアの操作コンセプトに統合されており、リモートビューでのパラメーターのグループ化や、スナップショットへのシーンの保存も可能です。
ArrayCalc及びR1の拡張機能により、これらのマトリックス機能をd&bラウドスピーカーの構成に簡単に統合することができます。さらに、マトリックスの全ての機能はOSCでコントロールすることができます。つまり、複雑なシステムにおいても、業界標準のオープンソースプロトコルを介して遠隔操作やオートメーション化ができるのです。
d&b En-Scene.
d&b En-Sceneはオブジェクトベースの信号管理を行うSoundscapeのソフトウェアモジュールです。これにより、全ての入力に対応するオブジェクトベースのポジショニング機能を備えたDS100Mの基本的なマトリックス機能を拡張することができます。最大64個のサウンドオブジェクトを個別にポジショニングしたり動かしたりできることに加え、ラウドスピーカーの位置と、割り当てられた機能グループに基づき、最大64個のラウドスピーカーに対してアルゴリズムベースの制御を行うことができます。各ラウドスピーカーのポジショニングには、マトリックスアウトプットが1つ必要です。En-Sceneに用いるラウドスピーカーの位置は、同時に静的マトリックスでも使用することができます。なお、これらは全てd&bワークフローのArrayCalc及びR1で設定し、制御することができます。
また、En-SceneはOSC通信で制御することもできます。これにより、オブジェクトベースのポジショニングを適切なプラグインを介して、音響ソフトウェアやショーコントロールに統合したり、ミキシングコンソールへ直接統合したりすることができます。En-SceneがDS100Mにインストールされている場合、ユーザーはDS100Mの64個の入力チャンネルのうち、どれをオブジェクトベースで使い、どれを静的マトリックス機能に使うかを自由に選ぶことができます。これら2つの操作モードはDS100Mで同時に使用できます。
d&b En-Space.
d&b En-Spaceは、屋外屋内を問わず、室内楽演奏会場から大きなコンサートホールに至るまで、音響的に著名な会場で採取された多数のインパルス応答に対するオーディオ信号の畳み込み演算に基づいて音響環境を強化、構築するSoundscapeソフトウェアモジュールです。
En-Spaceは独自の境界面エミュレーション技術を採用しています。ルームレスポンスは、会場の円周及びステージの縁に沿って配置された64のポジションに対して、144の境界面の反響を使用します。サンプル反響は壁の境界面の測定から得られますが、それはEn-Spaceのラウドスピーカー音源が後に音を再現する正にその場所で行います。
En-Spaceはインラインテクノロジーであり、音響環境を生成又は拡大しますがマイクロフォンフィードバックループは使用しません。迅速にセットアップをして操作が行えるため、移動型および据付型を問わず、世界有数のパフォーマンススペースでの利用が叶います。
d&b En-Bridge.
En-Bridgeは、WindowsとMacOSで使用可能なスタンドアローンソフトウェアで、DS100Mシグナルエンジンと主要なサードパーティシステム間の相互運用性を効率化します。
En-Bridgeは、BlackTraxのRTTrPMプロトコルをDS100MのOSCコマンドに変換し、マッピング機能を追加することで、BlackTraxトラッキングシステムをSoundscapeシステム上で、オブジェクトの自動ポジショニングに使用できるようにします。
また、En-BridgeはSoundscapeコンソールコントロールとDiGiCoやSSLコンソール間の一貫したワークフローを構築するために使用することもでき、これには双方向通信のサポートも含まれています。OSCのブリッジ機能は一般的なOSCコントローラーにも対応しています。接続されたコントローラーは2台のDS100Mと通信が可能で、サードパーティとの統合やリモートコントロールにより、SoundscapeのDS100Mのセットアップを冗長化できるようになります。