De Factorij とBeckhoff。

ベルギー国際空港。ブリュッセル空港として知られていこの空港、実は近郊のザベンテムにあります。それを考えてみれば、この新しい劇場をブリュッセル文化センターなどと呼ぶつもりにはなりません。ブリュッセルのスケールではこの最新技術が満載された会場の偉大さを語ることはできないからです。

課題

客席数680席のDe Factorijは多目的ホールと劇場を擁する文化センターです。ここに、音響コンサルタントがスピーチと音楽のためにほぼ完璧とも言える音響環境を設計しました。

サウンドシステムにチャレンジを提示したのはこの劇場の形状。比較的幅が広く、高さもありますが、それほど奥行きはありません。座席エリアは上まで高く傾斜しています。8×2mのガラス窓が客席一階と二階の間の中央に見えます。この窓は制御室および投影室の遮音材として機能するものです。二階の客席には側に沿って細い廊下があり、少数のオーディエンスをステージに大接近させています。このような様式の劇場にラインアレイを設置するのは極めて難しい課題でした。

統合要件

「De Factorij」 は全システムを操作する迅速で効率的な方法としてd&b audiotechnik R1 V2リモートコントロールソフトウェアを採用しました。これは、オーディオパッチを変えるDanteコントローラとの組み合わせで、スマートなソリューションとなりました。

オーディオソリューション

「‘de Factorij’」の設計第一弾が計画されたのは、d&bが丁度ArrayProcessingを完成させた時期でした。ArrayProcessingを有効にすると、ガラス面での音圧を、反射を避けるために下げ、急傾斜のあるオーディエンスエリア全体で一定の音質を維持することが可能になりました。Dante ネットワークが会場全体にオーディオ信号を伝搬します。AmptecはDanteネットワークに接続できるようにDTSサウンドサラウンドを提供するシネマサウンドプロセッサーをインストールし、すべてのコンソールとアンプは、冗長CISCOスイッチと4つのd&b DS10オーディオネットワークブリッジに接続されました。

Beckhoffを使った統合ソリューション

Amptecは「迅速で効率的」なシステムを実現するために、Beckhoffの産業用PLCで簡単にプリセットを呼び出すことができるタッチスクリーンソリューションを追加的に採用しました。スピーチや映画の上映のセットアップをスクリーンをタップするだけで簡単に有効化することができます。プリセットにはアンプの設定やDanteパッチのプリセットが含まれます。タッチスクリーンのインターフェースはHTML5でプログラミングされています。プリセットはスマートフォンのウェブブラウザでも有効化することができます。DanteのパッチプリセットはDanteコントローラで準備され、USBメモリを使ってPLCにエキスポートされます。d&bアンプのプリセットはアンプ本体に保存され、PLCOCA/AES70 またはGPIOを介してそれを呼び出すことができます。