アムステルダム・アリーナとMediaMatrix
アムステルダム・アリーナは世界的に活躍するオランダのサッカーチームAFCアヤックスの本拠地です。このアリーナはまた、ColdplayやU2などの国際的なアーティスト達のツアー会場としても有名な場所です。
課題
▪ 現在の構築技術では予算の枠組み内で解決することができない異常な音響の問題への取り組み
▪ コンサートでのディレイサポート、サッカーの試合、シームレスな避難アナウンスメントを確実にこなすシステム
システム要件
- オランダ国内規制、パフォーマンスと明瞭性に関するUEFA / FIFAの要件などの規制。
- 避難システムの国内外の安全規制
- イベントのホストとして特にコンサートでは、有名なオーディオブランドとの提携により評判アップ
オーディオソリューション
ここでは革新的なd&b ArrayProcessingテクノロジーを使用し、さまざまな状況で最高の音質バランスとカバレッジを実現します。コンサートではシステムをディレイシステムとして稼動し、アレイは物理的に回転させ、北側のステージPAと整列させることができます。
統合ソリューション
メインセットアップにはd&b R1 リモートコントロールソフトウェアが使用されました。これにより、他のユーザーのアクセスを禁止しながら、最新規格要件をクリアするためにAmpPresetとArrayProcessing 設定を変更することができます。d&b MediaMatrixプラグインによりMediaMatrixとの相互運用性を確保し、この会場の3つの課題をこなし、冗長性、緊急避難態勢をしっかりと整え、最大限の信頼性と効率性を実現することに成功しました。
MediaMatrixは、入力から出力、ネットワークポートからアンプまでのすべてのシステム機能とデバイスを監視します。そしてd&bアンプが、接続されているすべてのラウドスピーカーの正しい動作を常に監視します。MediaMatrixのメインセットとバックアップセットは、システム内のすべてのデバイスおよび接続を常に監視します。全システムは冗長化されています。<br/> プリセットではインプットレベル、EQ、ディレイ、AmpPresetsを(適切なArrayProcessinngスロットで)設定することができます。
小さな試合では、オーディオエンジニアが他の2つのArrayProcessing設定を使用することができます。
- 下部のみ(1番目のリング)
- 上部のみ(2番目のリング)
30Dアンプでは、全てのインプットにパイロット信号があるかを確認するために入力監視を使用しています。パイロット信号が閾値を下回った場合、30Dのインプットフォールバックがメインインプットからバックアップへ自動的に切換えを行います。Danteがオーディオ信号をランウェイの2箇所に配置されたアンプラックに伝送します。d&b DS10がDante信号をAES3に変換し、それがアンプをフィードします。メイン、そしてバックアップとして、このセットアップはアンプにいたるまで全て2度実装されています。